蝸旋
本編終了です。
法が不完全であったために一人息子をいじめた人間を自らの手で殺めることを決断した江原。
楠本充を救えなかった。救うべきだったのに救わなかったことからいじめ加害者を殺しまわるための人間になった桑名。
桑名と楠本玲子が犯した罪から真実が歪まされ、巻き込まれるべきでなかった澤先生が犠牲になった。
江原は社会や法に対して、桑名はいじめ加害者に対して「お前らのせいだ」と言わんばかりに犯行に手を染めていく。
螺旋のように終わりのない連鎖が楠本玲子の自首によってようやく終わったのかと思います。
法が不完全であることは否定しない。けれどだからと言って一個人が私刑に走ってしまったがためにゆがみが生じて犠牲が生まれて、そこから目をそらした時点で桑名の正義もまた歪みを孕むものになってしまったのだと思います。
考え方もわかる。手を下したいのもわかる。でも澤先生が死んでしまった時点で自分を疑うべきだったと思う。第二第三の楠本充を守るために第二第三の澤先生を生んでしまうのならそれは意味がないのだから。
最後は桑名は闇に消えておそらく名前も顔も完全に変えて別人として生きていくつもりなんでしょうけど、残り五名のいじめ加害者死体に関する通報をした時点で桑名にも心境の変化があったのだと思います。八神が法で救えないものには手を差し伸べ続けると言ったように桑名もまた殺人ではない道を模索し始めるのだと思う。「夜明け前がいちばん暗い」だし。最終章のチャプター名。
主題歌の蝸旋も最初はいじめ被害者が加害者に向けた歌詞なのかと思ってたけど多くの主要人物に当てはまる歌詞になってたと思う。Adoのシャウトによってかなり陰鬱な雰囲気になっていたし今作のストーリーとかなり合ってた。ジャッジアイズに続いて主題歌のクオリティがすごいシリーズ。
海藤さんのDLCがまだあるので続きます。